「あれー?凜子チャン?」
突然、後ろから声をかけられた。
「ん?柳くんっ」
「どーしたの?」
「蓮見くんに会いに…」
「蓮見?あいつなら今日はサボりだよ。」
「…サボり?」
昨日、あんな元気だったのに?
「風邪?」
「いやー元気だろ?あいつならサボるのなんて日常茶飯事だしィ。あっでも凜子ちゃんと付き合いはじめてからは初めてかも。なんかあった?」
「…いや」
昨日のことが原因かな。
「そっか。ケンカなら早く片付けなよ?じゃ愛子ちゃんと奈津ちゃんにもよろしく。じゃーね」
「バイバイ」
柳くんは手を振りながら走って行った。
サボり…か。


