猛獣に射抜かれる様な愛



すると、カウンター席のど真ん中に座り机へと顔を突っ伏して居る一人の女性が視界に捉えられた


色素の薄く金髪に近い髪色をしているのは、間違いなく結菜だと言う事に気付く


寝ているのだろうか?


矢斗は突っ伏している結菜の傍へと歩み寄り横へと立てば肩をとんとんと二回叩く




「…んー……」


「おい、起きろ」


「……ん」




矢斗独特の低く威圧感をも滲ませている声を掛けても目を開かない結菜


どうやら相当酒を飲んでいるらしく、酒の匂いと共にほんのり赤く色付いた耳が見える


矢斗は半ば呆れつつ結菜の腕を引き無理矢理机から引き剥がした。