猛獣に射抜かれる様な愛



「何それ……あ、あれか。もしかして心配した?それとも私が他の男に……――」


「…馬鹿かお前」




結菜は険悪な空気を変え様と思い、おどけて見せたのだがそれが矢斗には通用しなかった


相変わらずきつい一言を発しては冷たい視線を車へと変えればそのまま車目掛け歩いて行った




「どうせ馬鹿ですよーだ」




矢斗の広く逞しい背中へと向かって、舌をべっと出し結菜も矢斗に次いで車へと向かう


その刹那…


ドカーンと耳の鼓膜をも揺るがす程の爆音がし大きな鉛やら鉄やらがそこら中に降って落ちて来た


振り返れば先程逃げようとした犯人の乗っていた車が炎上していた。