猛獣に射抜かれる様な愛



「もう行くんでしょ?」


「慌てるな」




矢斗は男達の様子を伺う様に鋭い視線を向け見詰めている


何処まで冷静な男なの。仲間があんな風に縛り付けられて居るのに何とも思わないの?


矢斗は何を考えてるのかわからない。検討さえ付かない…難しい男




「…動き出した」




奴を含め男二人が葵衣の居る寝室へと入って来た…いよいよ始まるのね


言っておくけど私、手加減しないから。あんな腐れた男なんてこの世から居なくなってしまえばいい