猛獣に射抜かれる様な愛



「なっ、なっ…ど、どうしたんですか!」


「コイツが暴れたからな、抑え付けたまでだ」


「し、しかし!」


「…分かってるとは思うが……大事にはするな…?」


「……は…は…はっ!」




看守の顔を覗き込む様に屈み、目でモノを言う様にじっと見据えた



看守は視線を泳がせ挙動不審になりながらも、俺の言いたい事を理解したのか頷く




「すまないな。宜しく頼む」




看守の肩にぽんと手を乗せ二度軽く叩き、その場を後にした



恐らく今起きた事、看守は気付いてるだろう。だが、この事は囚人が暴れた為押さえ付ける為にした事、と



穏便に済ませてくれる、そう俺は確信した。