猛獣に射抜かれる様な愛



…知った事じゃない



そう思いながらも何故心がモヤモヤするのだろうか



何か…先程からイラッとして早く帰りたい衝動に駆られてる



…まさか…嫉妬?



葵衣の言った通り…嫉妬してるの…私?



まさか…まさかよね。そんな訳ないよね。私、男なんて皆同じものと思っているもの




「…帰るのか?」


「え?」




鞄を手に持ち立ち上がり玄関の引き戸へ向かう刹那、背後より声を掛けられた



この声は矢斗?




「ええ、もう帰るわ。昨夜寝不足したから眠たくて」


「そうか。一緒に帰る奴いるのか?一人は危ない」


「私なら、大丈夫よ」


「帰る相手いないみたいだから、司令官が送ってあげたらー?」




にこにこ満面の笑みを浮かべながら横から口を挟んだのは葵衣。