猛獣に射抜かれる様な愛



矢斗はそのまま奥へ進むとカウンター席へと腰を下ろす



普段から無口で無愛想な矢斗も人と話す事が苦手だったわね



だからカウンター席を選んだのか。だけどきっと無意味よね…だって…



両サイド空いてるもの




「あ、ほら見て!あの子!」


「ん?」




葵衣が一人の女へと視線を向ける。その視線を辿るとその女は片手にビール瓶を握り座敷を下りた




「あの子毎年あぁやって最高司令官の傍へ行くんだよ。本気で狙ってるみたい」


「へぇ。毎年なんて随分時間を掛けて頑張るのね」


「だよねだよね」




その女は満面の笑みで矢斗の座る横の席へと着いた。