猛獣に射抜かれる様な愛



「何躊躇ってんだ?中年男に着いて行き体をまさぐられんの平気な女が俺達の事警戒してるってのか?笑わせんな」


「…何それ。あなたね、デリカシーって言葉知らないの?大の大人が情けないわね」


「お前に言われたくないな。来ないなら力づくで連れてくまでだ」




男は相変わらず冷めた目で私を嘲笑うかの様に鼻で笑うと私の傍へ歩みよれば腰を持ち軽々しく肩へと担がれる。




「ちょ、ちょっと何してっ!降ろしなさいよっ!」




ジタバタ足をばたつかせ抵抗するも男はビクともせず無言で私を部屋から連れ出した。