猛獣に射抜かれる様な愛



「…無理するからだろーが」


「…だって」




矢斗の筋張った太い腕で身を支えられ、抱き込まれる私の身体



私一人が暴れ様ともびくともしない、逞しい腕の中で大人しく身を潜めている事しか出来なかった




「…大きなガキだな」


「むぅ」




矢斗に悪態を付かれるものの言葉を発する事さえもつらく、息苦しさが若干ある中口元を尖らせる



すると矢斗は私の背中と膝裏へと手を入れ、軽々と身を持ち上げれば姫抱きをする



え…えぇっ!?



ちょっと此処…職場何だけど!



咄嗟に矢斗の顔を見上げれば、矢斗は有無を言わすまいと知らぬ顔でそのまま部屋を後にした。