「俺か?…俺は三谷悠吾、19だ」 宮部街(ミヤベカイ)。 そう名乗った男の子は無邪気な笑顔を見せる。 「悠吾くんは、彼女さんの病気どう思う?」 街の質問で何かが大きく揺れた。 どうしてだろう。 苦しくなっていくんだ。 もしかしたら俺は無意識に奈未の病気、AIDSから逃げていたのかもしれない。 今が向き合うときなのだろうか? 「…俺、正直よくわかんねぇんだよ。さっきも現実から目をそらした。…彼氏失格だ。俺と違って街は強い」 「…俺は強くなんかない。自分の病気が怖いんだ…」