『あなたには鈴佳がいるでしょ』 声の主は間違いなく目の前に立つ奈未の声で…。 “鈴佳”なぜそんなキーワードが出てくる? 今は関係ないことだろ? 立ち上がりまた奈未の唇を狙う。 もうすぐ触れる。 そう思ったところで思いっきり肩を押され後ろによろめいた。 『言ったでしょ!?あたしに触らないで!……これ以上鈴佳を悲しませないでよ…』 一筋の涙を伝わらせ校舎に走って行った奈未の背中は今だから分かるけど、明らかに泣いていた…。