俺は覚えてる、初めて奈未を見た日のことを…。 入学して間もない頃、桜の木の下で寝ている君を見つけたんだ。 近寄ると甘い香りが漂い長いまつげにピンク色の唇、透き通るような白い肌。 その唇に触れたくて幹に右腕をつけ唇を寄せた。 『近寄らないで、触らないで』 俺は近づけた唇を離し辺りを確認したけど誰もいる様子はなくて代わりに俺を見下ろす奈未が目にはいる。