奈未の前で弱い自分を見せたくなかった、俺がくじけたら誰が奈未の支えとなる? 病院からの帰り道、声も出さずに泣いた。 震えた唇を噛みしめる、そこには今にもボロボロになりそうな自分がいたんだ…。 涙の跡が残る頬に真っ赤な目、カーブミラーに映る現実は辛い。 だからこそ辛さを幸せに変えるために一生懸命になる―――。 俺は誰もいない道を中学校目指してダッシュした…。