「おかえり」 「ただいま」 一言で俺たちは繋がれている、夫婦になったら毎日奈未とこんな会話が出来るのかな? 泣きたいのをこらえ丸椅子に腰かけた。 そして包みを奈未の手にのせる。 「…買ってきて…くれたの…?」 「奈未を幸せにするのは俺の仕事だから!」 丸っこい瞳からはポロポロと涙がこぼれ落ち、シーツに染みる。 「ありがとう、悠くん…本当にありがとう。……悠くんがいつもそばにいてくれたからあたしはあたしでいられるんだね……」