それから俺は毎日奈未に会いにいった、嬉しそうな顔をして『悠くん!』って呼んでくる奈未が押さえきれないほど愛しいと想える。 もう泣き顔は見せないで? 泣くとしても俺の前で泣いて? 奈未を受け止めるから…。 「悠くん。…あたし、結婚式挙げられるかな?」 薬指にある指輪を見つめポツリと呟く。 「挙げられるさ。ちゃんとした指輪、買ってくる」