「悠吾くん。…君はHIVの検査を受けた方がいい」 あのチャラけた顔からいきなり医者の顔になり、俺に詰め寄る。 意味がわからない、なぜ俺が検査を受けるんだ? 浅野はさっきと変わらず真剣な目で俺を見てくるんだ。 何も反発する理由もないからHIVの検査を受けた。 そしてまた浅野のところへ。 「よかった。悠吾くん、HIVに感染していないよ」 なんだ、その偽りのない笑顔は? 「何なんだよ…」 「違うんだ、君に伝えたいことがある…」