「お分かりだと思いますが奈未さんの体の中ではもうAIDSが動き出しています。いつも通りの生活を過ごせますがあまり無理はよして下さいね?何かあったら僕の方まで連絡お願いします」 真っ白なメモ帳にさらさらと番号を書きおばさんに名刺のように渡した。 「ではお母様は奈未さんのそばにいてあげてください」 静かな音をたておばさんは奈未のいる病室へ戻る。 この医者と2人っきりかよ!? ガチで嫌だ――! 「…君」 「なんスか?」