すう~…深呼吸をして藤堂さんにこう言った。
「あのぉ…言い辛いんだけど…」
「何だ?早く言え!」
藤堂さんは少しイライラしてる様子。
「藤堂先輩と付き合い始めてからなんです。みんなのあたしに対する態度が変わったの…」
「へっ?何でだ?」
(あぁ…この人自覚無い…)
「藤堂さん、今自分がどれだけ女生徒に人気があるか知ってますか?」
「しらねぇよ!そんなの。気にしてない!」
「サッカー部の練習にたくさん女生徒来てますよね?」
「ああ!それがどうした?」
(あ~!多分こういう所がモテる理由なのかなぁ!?)
「あの女生徒達は…全員藤堂先輩を見に来てるんですよ!」
「え~!マジかよ!?」
「はい!マジです。」
「それで、この前藤堂先輩に告白されて付き合う様に成ってから、女生徒達から睨まれてる様な気がするんです…」
「う~ん!」
ここまで聞いたところで藤堂さんは考え事をしてるのか腕を組んだ。
それを見たあたしはまた涙ぐんでしまう。
(また藤堂さんに迷惑を掛けてしまう!)
「英里那!」
そう言って藤堂さんはあたしをキツく抱き締めた!
「お前は俺が絶対守ってやるから安心しろ!!」
「はい!」
また2人の絆が深く成った!