一時間目が始まってけど
私の顔はきっとまだ赤い。
あんなに綺麗で爽やかな笑顔が出来るなんて…
爽風くんは一体何者……?
一時間目も終わりそうな時
ふと爽風くんの方を見ると、
スヤスヤと気持ち良さそうに寝ている。
「爽風くん、起きて。」
小さい声で言うと爽風くんはびっくりしたようにこっちを向いた。
「今の…結城さん?」
「え?う…うん。そうだけど」
そう私が答えると、爽風くんは笑顔になって言った。
「起こしてくれてありがとう。あと、望でいいよ。」
「わっ、私も春花でいいよ………っ。」
「…………春花♪」
名前を呼ばれて、胸が熱くなるのを感じた。
