~爽風サイド~


春花を抱きしめた。


はじめはそんな気なかったし………


でもさ?あんな可愛い顔されて、何もしないなんて無理。


「ちょ……、望?」


「あっ…ゴメン。」


「別に平気だけど…」



沈黙。


「えっと、暗いしもう帰る?送ってくし」


「う、うん。ありがとう」


「あと、さっきのことはそんなに気にしないで。」


それだけ言った。


それから図書室をあとにして


暗い夜道を二人で帰った。