~結城サイド~
あれから何日かたったけど
私は毎日と言っていいほど望と通学していた。
今日の帰りも一緒に帰りたかったけど
図書室で勉強したかったから
「用事があるから」
と言って断った。
「大丈夫だよ。じゃあまた明日!!」
って望は言った。
きっと私のことなんて何とも思ってないんだ…。
はぁ………。
そう思いながらも、誰もいない図書室に足を踏み入れた。
―――――――――
《下校時間です。校舎内にいる人は早めに帰りましょう》
下校を知らせる放送が流れた。
そろそろ帰るか…。
カバンを持って図書室を出ようとしたとき、
ふと部屋の端の方に気配を感じた。
誰…………………?
おそるおそる近づくと………
の………望?
帰ったんじゃないの?
てか寝てるし(笑)
「望!!起きて。なんでこんなとこで寝てんの?」
「ん…あ、春花だぁ」
寝起きの望はスゴク可愛かった。
