自慢じゃないけど、私の考えているストーリーって、小さな書店よりは絶対品揃え豊富だと思うな…。


ページにすると1枚ほどの些細なことから、このまま長編小説になるんじゃないかと思うほどのことまでが大切に保管されているんだもん。


でもこの記憶力は妄想専用。


それ以外のことには全く役に立たない。


だからテストの暗記問題とかもぜんっぜんダメ。


少しでも活用できたらいいんだけどな…。



自分で軽く呆れながらも、その数ある本の中からよさそうなのを選ぶ。


おもしろそうなのないかなー…っと。



あれ?


探っているうちに、一つ見覚えのあるものを見つけた。


このあらすじ、どこかで見た気がする…。



とりあえず手に取ってみる。


本はあまり重くない。


ページの数も少なそうだし。


ということは、そこまで内容は深くないということになる。