心のなかで叫んだ直後、私は先生によって教室の外につまみ出された。


この学校の、私たちがいる教室付近は、太陽の光が全くと言っていいほど入ってこない。


だから、年中寒い。夏までもすごく寒い。


それでも最初のほうはブルブル震えるだけだったけど、数分たつと、この寒さにも慣れてきた。


前に何かで聞いたことがある気がする。


確か、人間って、適応能力が高い…とかなんとか。


若干間違ってるかもしれないけど、普段との変化が小さい環境であるほど、ちょっとの時間で慣れることができるらしい。


よくわかんないけどすごいね、人間って。
↑情報が正しいのか分からないまま納得。


でも。温度に慣れてきたといっても、廊下にいるのは思ったよりも退屈で、はっきり言って、暇。


授業中なんだから、声も聞こえないし。


これならいつも通りに授業をうけて、少しでもこのスカスカな頭に勉強を詰め込んでいくほうがよっぽどマシじゃないかと思う。