音がおさまった後、私付近の場所には、すさまじい光景が広がっていた。


教科書の上に机、そしてその上には私。


さらにその上にはおまけとして椅子が積みあがっている。


しばらくはじっと心配そうにその様子を眺めていたクラスのみんなだったけど、数秒後には笑いをこらえきれず、大爆笑。


こうして私は、ある意味奇跡の瞬間を生み出してしまったのであった…。


ほんとうはこれだけでも泣き出したいくらいだけど、それだけで話が終わるはずもなく。


どこからともなくコホンと咳ばらいが聞こえたかと思うと、



「上林美雪ーー!!!」



と、すっかり忘れ去られていた先生が、本日一番(当社比)の大声で一言。