ザッザッザッ・・・・・・


   


「ヒスイ~まってよ~」
そういってへばるライチ


「なによ! ライチが、遅いの!」
振り返るヒスイ

「ちがうよ~ヒスイが速いの~後そんなに急がなくていいじゃん~」

「だめ!」
  
「なんで~」

「だって、速く住む所決めないと!」
そして走りだすヒスイ

「まだ、山1つ分あるよ~」
ライチが疲れた様子で言った

「だから急いでるの!ほらほら!ライチ速く!」
そしてライチの手をとった

「は~い」







夕暮れ~


「はぁはぁ・・・なんとかついたわ~」
息ぎれのヒスイ

「ヒスイ~喉乾いた~」
水を頼んだライチ

「ここがわたしたちの住む村・・・アロエ村・・・」
見事に無視するヒスイ

「無視しないで~喉乾いた~」
ふたたび水を頼む

「あーはいはい、水ねちょっと物影に隠れて・・・ライチコップだして」

「は~い」


       コォォォォォ・・・


 ヒスイの手に水のかたまりが、現れた。

    
    バチャッ!





 そしてライチの持つコップにおちた