屍都市Ⅱ

『How many was you, and the lock number of arms keeping warehouses?(なぁ、武器保管庫のロックナンバー何番だったっけ?)』

『Was it 55A8UNMM2?(55A8UNMM2じゃなかったか?)』

『Do not say such a thing loudly. If it is asked by Jap, it does very. (デカイ声でそんな話すんな、ジャップどもが聞いてたらどうするんだ)』

『Who is there the fellow of the understanding of Jap in such a shop of English?(こんな店のジャップに、英語が理解できるもんかよ)』

大雑把な和訳だが、確かそんな事まくし立ててやがったっけな…。

…榑市は米軍基地がある為、外国人相手に商売する事も少なくない。

そういう事情で、天坏もそれなりに英語を理解して日常会話程度は可能だった。

(アメ公ども、ジャップを舐めてかかったな)

ニヤリと薄笑みを浮かべながら、彼は目の前の施錠システムのテンキーに入力する。

「55A8UNMM2と…」