屍都市Ⅱ

複雑な米軍基地の施設内。

表示も全て英語だ。

天坏は神経を尖らせながら進む。

何しろゾンビは立って歩いているとはいえ死体だ。

気配を感じない。

突然背後に忍び寄られている事などザラである。

常に自分の周囲に気を配っていないと、かすり傷でも負わされれば致命傷に繋がる。

何とか安全を確保できる場所へ。

そんな事を考えながら彷徨っているうちに、彼はある部屋の前で立ち止まる。

『Arms keeping warehouse』

即ち武器保管庫だった。