背を向け、ゆっくりと歩いていく鬼島。

「終わったらおとなしく帰れ」

そう言い残し、彼は立ち去っていく。

「……」

国家権力たる自衛隊員にも話のわかる人間はいるのだと。

颯太は僅かばかり認識を改めていた…。