優華 side★
はーぁ、良かった。性格悪そうじゃなくて…
今度は自分から、話しかけてみよう!!
「ねぇー、さっきの、どんな用だったのぉ!?」
「あぁ、えーっと…」
どうしよう。
ここは、言うべきだろうか。
もし、沙希も好きだったら…
嫌われちゃうかもしれない。
一緒にいてくれないかもしれない。。。
そういう思いでいっぱいで、結局、
「今日の塾の話だよ!」
言ってしまった。 嘘を…
嘘なんか嫌いなのに…
不安から、ついてしまった。
「そっかぁ。でも、優華って塾行ってたっけぇ?」
ドキーーーーーーー!!!!
もしかして、バレた?
「そうなんだ。最近勉強やばいから、塾行き始めたんだ。」
嘘つくってこんなにも不快なものだったんだ。
でも…ほんと、どうしよう…。
沙希にも、東山くんが好きってこと、言ったほうがよかったかな。
もしかしたら、協力してくれるかもしれないし。
あとで、言おうかな。
「ん??どうしたの?考え事?」
「うーん。考え事って言うのかな?あ、そういえば、沙希って好きな人いるの?」
「え?好きな人?えーーっっトぉ… まだいないかな。
入学したばっかだし。優華はいるの?」
「う、うち?!実は……ひとめぼれしちゃって…。
で、もし、沙希もその人好きだったらどうしよう、って思ってさ。
うちの恋なんて実らないけど……」
「応援してあげるッッ!!!!」
「えっ?」
今、うち…言ったっけ?
え、もしかして、優華が今の言った?
優華を見ると、ニコニコ笑っていた。
「応援してあげるってば!」
「言う前に……
ありがとう♡ 」
