「おっっす!!!!」
ドアを開けて出てきたのは、
将輝だった。
「おぉ、将輝!!どうしたんだよ」
男子たちが駆け寄る。
「お前ら子供かよ(笑)」
優華に話しかけようとしたけど、優華はそんな場合じゃなかった。
目をキラキラさせて、ジッと見ている。
しかも、それは、5分も続いた。
絵梨花のところに行こうか、と思ったとき、優華が喋った。
「来た!!!!来てくれた!!!!」
優華は嬉しそうにあたしに抱きついた。
「あたしは将輝じゃない」
そういったら、代わりでいいじゃんっっ!!って言われて、続けられた。
「将輝とやればいいのに……」
つい、口にしちゃったけど、多分、聞こえてない。
