私が振り向くと、私の腕を 掴んでいる会長が見えた。 「…なに」 「なんで、俺が話したのに 帰ろうとするわけ? 普通、見惚れるんじゃねーの」 何、こいつ。 やっぱただの俺様男じゃん… 「私は、あなたみたいな 顔だけイケメンで俺様男 なんて、好みじゃないの!」 「ふーん…… めずらしなお前」 めずらしいって…… ただ皆が変なだけじゃん。 「じゃっ!」 私は、そう言って 体育館を出ようとした。