翌日、泣き腫らした目をしたまま登校した私に、ユリカは驚いて言った。 「ちょ、ちょっとお。どうしちゃったのよ?何があったの?」 「う…。ユリカあ…。」 また、涙が溢れだす。 「あー、もうすぐ予鈴だけど…保健室行く?」 こっくり頷くと、私の手首を掴んで、 「ひーちゃん、私とマコは体調不良で保健室って先生に言っといて。」 と、足早に教室を出た。