夕方になり、コンビニのところまで戻って来るとリュウさんは言った。


「それじゃ、マコちゃん。ここでお別れだ。」


「あの、わざわざ私の為に、長い時間付き合って頂いてありがとうございました。」


深々と頭を下げる私に彼はにっこり微笑んで、


「もし、偶然また会えたら、俺の事教えてあげる。だからその時は、マコちゃんも教えてくれる?」


「それじゃ。」と、軽く右手を挙げ、私とは反対方向へと歩いて行った。