「で、梨香は何を歌うことにしたの?」




「まだ決めてないの。明日の夜までまだ少し時間があるから。」





「そっか。実は私も決めてないの。」




あっ、そうそう。結花ちゃんは3人目の代表。


半ば強制的な感じだった。

「まぁ、私はプロじゃないし、適当にやるわ。」



そんなことを言っている結花ちゃんだけど、噂によれば歌も上手くて、何でもできちゃうらしい。



苦手なこととか、ものなんてあるのかって感じらしい。



「佑樹、あんたは?」



結花ちゃんは、後ろでかったるそうに座っている佑樹くんに尋ねる。



「……まだ。」



何か不機嫌なオーラが漂ってる……。



「何を不機嫌になってるの?梨香が怯えてるじゃない。」



「そ、そんなことないよ……」



結花ちゃん、結構人のことしっかり見てるんだ…。