所々にある金貨が、道を示していた。


金貨の配置がキーボードのキーにぴったり当てはまっているのだ。


所々、間が空いているのは、キーボードの文字で何かを伝えるためだろう。


そして、二つ金貨が重なっているところは、二回そこの文字を必要とするための物では無いか?


俺はこう仮説を立てた。


さっそくその通りに当てはめてみる。
それをアルファベット順に並べてみる。


B D F I J K Q Q R S T T U V 3 , / \


アルファベットだけでは無く、数字、記号などもある様だ。



これは左のページを横から見た物を記号化した物であり、右ページには該当しなかった。


右ページについては、別の暗号の可能性があるので、今は考えない。


キーボードの文字配列を催した金貨の配置の下に誘導でもするかのように
『現在の取引金額総数 46977904214円』という文字がある。

本当にこれでよかったのか?
どちらにしても、今はこれ以外の方法が見当たらない。

俺はこのままだと進展しなさそうなので、謎に文字をキーボードのキーの左上についているかな入力のための平仮名を見た。

そして、当てはめる…


「こ し は に ま の た た す と か か な ひ あ ね め ろ」


となる。

ここからは事もスムーズに進んだ。

これはある文章の文字の順序を変えて別の意味の文章に変える「アナグラム」らしきものだったからだ。