俺はいつものように事件に対する真剣さで、このわだかまりの解決に取りかかっていた。


解決の糸口が見つけられないので、会社のホームページをもう一度よくみてみた…


やはり、怪しいところは見つからなかったので、雑誌のホームページも見てみた。


某大手出版社で同じく、怪しいところは見つからない。


これでは分からず終いだ。


俺は物をそのままにして部屋を出た。気分を変えるためだ。
実際の事件でも、行き詰まったときにそうしている。


コンビニでカロリーが取れるゼリー飲料、紅茶、ハンバーグ弁当を買って来た。


家に戻り、食べながらもう一度考えて見たが、さっぱりわからない。


俺はイライラが募り、キーボードを叩き付けた。


キーボードは雑誌のすぐ左に止まった。


窓からそよかぜが吹いてくる。



……… 背筋に衝撃が走った。

「そういう事か…」


俺はなんてついているんだろう。


分からないイライラが解決への道に繋げてくれた。


何かに俺は導かれている。俺はそう思った。