KILLER GAME ~キラーゲーム~

「いえ、お気になさらず。俺も借金持ちですから。
キラーゲームなプレイヤー同士でその様な事はちっとも恥ずかしくありませんよ。」

俺は笑顔を作って言った。

あちらの気持ちも綻んだようだ。



時計の針は半周進んだ

「じゃあ、ぼちぼち本題に入りましょうか。」


「はい…」

雉元の目つきも真剣になる。




「はっきり言って、このゲームは先手必勝、より早く、よりいい手を打つ事がゲームクリアにつながるといっても過言では無いでしょう。」




「つまり、ゲームが始まるまで時間がある今に、殺害方法なり、色んな事を考えておく、そういう事でしょうか?
あと、他のプレイヤーは誰かとか??」



馬鹿のわりにはいい事を言う。


「そう、このゲームは六月スタートですから、毎日の殺法及び、ばれないトリック、逃亡手段を考えておくベキです。

だけど、殺しは始まっていない今、他のプレイヤーを探し当てる事は不可能に近いでしょう。



それは他のプレイヤーもわかっているはずです。




だから、ゲームスタート時に他のプレイヤーより少しでも有利になる様にいろいろな物が必要になってきます。」