『おめでとう。いや、まさか君もこの暗号をといてしまうなんてね。私としては非常に嬉しいよ。』

ボイスチェンジャーで声を変えた男の声がした。



「その口ぶりだと、この広告の暗号を仕掛けた張本人に聞こえるな。貴様は誰で、何の目的でこんなことをした?」

少し強い口調で話した。



『まあまあ、声を荒げるな。私はこのゲームの主催者とでも言ってもらおうか。
目的は、優秀な人材を見つけること。
ゲームを盛り上げるために。』


子供のように楽しそうに話す。



「ゲームとはなんだ?」



『そのうち分かるだろう。
真相を知りたかったら、明日の午後2:00に港区◯◯町***番地に来るがいい。』



「おい!!」



声も虚しく電話が切られた。
リダイヤルしても通じない。


こちらはどうしようも無いので、俺は明日言われた場所に行くことにした。


乾いた地面に雨が降り出した。