君を好きになった日

お向かいの家から出てきたのは、たっくんだった。

たっくんは私に気づくと、冷たい視線を向けた。



昔みたいに…

『真麻、おはよう』

って言って笑いかけてもくれない。



心臓がキリキリと痛む。



彼は私に背を向けて学校へと歩き始めた。

私は彼の背中が小さくなるまで、しばらく見つめていた…



彼の姿が見えなくなる頃、

私はゆっくりと歩き始めた。



「今日は運が悪いなぁ…」