「もしもし?」

無言が続く中で、拓哉は、はっきりと言った。


「別れよう」

「どうして……」


そう、あたしが1番聞きたあったことは迷わず言葉として拓哉にぶつけた。


「なんだか、疲れたんだ。俺、一人になりたい」

「……」



気がついいたら、プープーという機械的な音が聞こえていた。


それは、あたしが先に切ってしまったのか、拓哉が切ったのかは分からないが



確かに言えることは、あたし達は終わってしまったこと……。




そう、そしてあたしは飛び出したんだ


裸足のまま


拓哉を探すために……