「いってきまーす」




いってらっしゃいというお母さんの声を耳にしてあたしは家を出た




「おはよ! 楓♪」




「梓、おはよ」




玄関の目の前にいたのは小学校からの親友である、望月 梓 (モチズキ アズサ)。




梓はあたしとは違って元気で明るい女の子おまけに可愛いくて男子からはモテモテ




でも、恋愛にまったく興味がないのがもったいないとこ




「楓ーいい加減髪切ったら? そんなお化けみたいな髪型してると地味女から卒業なんてできないよ?」




「別に卒業したいなんか思ってないよ」