「・・・あ?誰だ、てめぇら」




冷めた表情で真城くんは自分より身長が10cmは高いと思われるリーダー格の男を見上げる。






「んだよぉー。
 お前が俺らのボスやったんだろうが」





「・・・・・・は?
 あー・・・さっきの・・・弱い奴・・・」





真城くんはため息を吐くようにそう言う。



ちょ・・・朝から何ケンカしてんですか・・・。






逃げたい。・・・・・・けど、逃げにくい。



とりあえずは助かった状況に、あたしは胸をなでおろす。