―エピローグ―


「ほうら、みんな笑ってる。かわいいね、宇宙」


 お父さん似のくせっ毛と、片目だけ奥二重の私と同じ目の二歳児。


 だっこすると石けんの匂いと甘いミルクの香り。


 その体温を感じながら、耳の下をこちょこちょってして、私は彼にほおずりした。


 親友たちが贈ってくれた、電子フレームの画像を見ながら……


                                   END