5時を過ぎても
君は来ない。
やっぱり辛いよな。
もう家に帰っちゃったのかな……
俺がチラチラ時計を見ていると
突然、扉が開いた。
……実久…………
俺は、しばらく黙って実久を見つめた。
すると実久から話し出した。
「ごめんね。補習うけてたの」
苦笑いで言うと俺の隣の席に座る実久。
嘘ばっか。
今日は、全クラス補習ないって先生言ってたし。
それに
目が赤すぎなんだよ!
「嘘つき」
俺は実久に言った。
「え?」
いきなりの事で
実久が頭にハテナマークを浮かべている。
「蓮と何かあったんだろ?」
俺は単刀直入に聞く。
遠回しに聞くのは嫌いだからな☆
「へへっ……。分かるかあ」
そう言ってうつ向く実久。
そして話始めた。
さっき俺が聞いた会話を…
俺は、ただただ頷きながら聞いていた。

