図書室で会いましょう







俺は走っていた足を止め
ゆっくりと2人の声がする方へ近寄った。




多分…いや、
間違いなくケンカだ。





「私は、蓮だけを想ってるのに」



「俺も実久が好きだよ?」



「でも私より他の子を優先するじゃん……。浮気、やめてほしぃ」




実久の目は真っ赤で
うるうるしている……
こんな実久に
そんな事言われたら絶対に「うん」って言っちゃうよ……




でも蓮は違った。





「考えさせて」





「……」




その返事に実久は何も言わなかった。



俺も唖然とした。




蓮……
なんで考えなくちゃいけねーの?
考えなくても答えなんて
出てるじゃん。






実久は





蓮の彼女だろ?!!