お姫様の苦悩

「ねぇ、その男ってどんな人?」


「かっこよかったよ……。」





一から全て包み隠さず話してるのに、芹沢はその男に興味を示してしまった。





「もっと具体的な事を聞いてるの。」


「具体的……身長高くて、男の割には細い。」


「それで?髪型は?」


「………たぶん明るいブラウンじゃないかな?」





それから服装やら声の高さとか、事細かに聞かれその男を思い出せば出すほど、俺の心は沈んでいく。





「や〜んっ、やっぱりそうだったのね!」





嬉しそうにそう言った芹沢は、携帯を取り出しどこかにかける。





「あっ、もしもし?悠くん?嘘はついちゃダメなのよ〜。仕事終わったらすぐに行くからご飯作っててね!悪い子にはお仕置きですっ。」




俺の存在忘れられた?と思いきや、どうやら違ったみたいで電話を切った芹沢は凄くご機嫌だ。





「王子くん、その同級生とは何にもないの?」


「あるわけないだろっ。」