三上をなんとか支え、マンションに着きエレベーターを待つ。





もうすぐ日付が変わってしまう……蜜姫さん寝てるかな、なんて思っていた時に後ろからヒールを鳴らす音がした。





そんなわけないと思っていた俺は心を落ち着かせエレベーターを待っていたが、隣に立った人を横目でチラリと見ると会いたくてたまらないのに今だけは会いたくない人だった。





日頃の行いが悪いんだろうか……なんでこんな時に。





唖然とした表情はすぐに怒りへと変わっていく。





エレベーターに乗ってからも視線も合わせて貰えず、雰囲気的に声をかける事も出来なかった。





絶対勘違いしてるから、今すぐ弁解したいが聞く耳を持ってもらえないだろう。





せっかく、隣人以上友達未満的な関係だったのに、全て水の泡となりつつある。





明日の朝に、誤解だと一から説明しようと思ってたのに……蜜姫さんに男がいた。