お姫様の苦悩

ああ――――…忘れてました。





「ごめんなさい。」





そう言うと、苦笑した譲さんに手握られた。





「あ、の……譲さん?」


「行こうか。」





なんで………なんで、恋人繋ぎ?




「譲さん、もう一人でフラフラしませんから、そんなにキツく握らなくても。」


「ん?普通に手を繋いでるだけだよ。」





もういいや………手を繋ぐ事ぐらいでグダグダ言う私が間違ってた。





わかってた事よ、譲さんはポジティブでなんでもプラスに変換する人だったわ。





手は繋いでも密着するわけでもなく、私があっちこっち譲さんを引っ張る形で館内を回った。





エスカレーターで2階に上がり、また水槽を順番に見に行こうとしていたら、案内板が置いてあり13時からイルカショーがあると書いてあった。