姉の様に、顔がイマイチだのキラキラしてないなんて言わない。





私の理想は一緒にいても気を使わない、生活出来るだけの経済力があればいい。





「蜜姫ちゃん、6月のキャンセルってない?」


「確か………2件あったけど、何日か覚えてない。」


「わかったら早めに教えてくれないかなぁ?会社の人の頼みなの。」

「うん、夜にメールする。」


「ありがとう。やっぱり6月って多いの?」


「うん。6月5日なんて5件入ってるしね……。」


「凄いんだね〜。やっぱり女の子はお姫様に憧れるものなのよ。」




レモンティーをかき混ぜながら、うっとりと顔を和ます姉。





6月と言えばジューンブライド。




私はブライダル関係の仕事をしている為、その時期の忙しさは厭というほどわかっている。