お姫様の苦悩

「俺は一生このままでいい。お前が口出すな。」


「偉そうに……。」





その後もブツブツと文句を言いながらちゃんと手を動かし準備完了。





兄にボストンバックを持ってもらい、悠貴に家を預け仕方なく家を空ける事にした。





「お腹空いた……。」


「我慢しろ。家に着いたら何か作ってやる。」





兄は、外食があまり好きじゃなく炊事なんか全て自分でやる。





でも、兄の作った料理は本当に美味しくて、外食する気になれない。





流れる景色をぼんやりと見ていたら、隣から盛大な舌打ちが聞こえ兄の顔を見ればなんとも険しい顔をしていた。





「どうしたの?」


「地球外生物発見。」


「えっ?はっ?どこ?」


「マンションの入口。ジロジロ見るなよ。」





そう言われ、チラリとマンションの入口に視線を向ければ壁に寄り掛かり携帯を弄る小柄な女性。